活動報告

 自助会(当事者会)

 活動のメインとなる自助会は、当初当事者を主体とした自助会というスタンスで当事者会としていましたが、当事者本人のみならずその当事者を支える家族や友人及び支援者をはじめ様々な関係者も共に集い話し合うことで、より深く広げていけることから、様々な方に参加して頂いております。
 活動の内容としては、個人情報保護の観点から詳細な内容を記載できませんが、主には発達の特性からくる症状及び仕事や家庭生活、その他個人を取り巻く環境についての悩みを中心に語り合っています。今までは理解してもらえずひとり悶々として悩み苦しんでいた人生から、この会を訪れたことによりその悩みから少し解放されスッキリとして帰っていただいていることが何よりです。
 また“あまり多くの人には話したくない”という方には、タイミングが合えば個別でお話を聞かせていただくこともありますが、基本的に自助会は病院及びカウンセリングの会ではありませんので、最終的には参加して頂いたみなさまの心の持ちようになりますので、基本的には言いっぱなしで、「当会で知り得た情報は開示しない」というのが大原則となっていますので、そこは安心
してご参加ください。
 あと、当会における自助会のトークスタイルですが、参加して頂いたそれぞれの皆様が安心して参加し、
充実して帰っていただくために、特定の人及び何人かの人たちの独断場にならないよう参加者一人一人に
スポットを充てるべく、会の運営方針として基本的には毎回トークリーダーを設け、会の流れを妨げない
程度で「発言をしたいような人」に“発言権”を振ってみたり、ある程度のタイミングでそれまで発言がない
人の意見を求めたりして凡ての人が何かしらの意見を安心して語り合える場になるよう心掛けています。

 

 

 勉強会(学習会)

自助会の他に当会は機会があるごとに勉強会(学習会)を設けています。会の発足当初は細々とこの活動を続け基本的なことから抑えていきました。まずは発達障害の基礎及び歴史、そして具体的な症例(症状)より当事者が抱える悩みを中心にその活動(自助会・勉強会等)を繰り広げてきました。また大きな勉強会としては、コロナ禍直前に行った【講演会】が主流になりますが、直近のご時世により集まっての会ができない分、2度目の講演会はお預けとなっています。 しかしその分(オンラインシステム)という活動の場により、あらたな活動方法としてYouTubeに配信されている動画を視聴し、その感想を述べあうスタイルとしての学習会を行った
ところ、好評につき今後の学習スタイルに取り組んでいく次第であります。
 ちなみにその内容としては、できるだけ話題性がある題材をテーマに取り扱っていくということで、その一
回目としては、「適応障害」を取り上げ、次に2回目としては、当会が今後取り組んでいくべきテーマとなる
「大人の引きこもり“8050問題”」に触れ学んでいきました。3回目としてはまだ実施されていませんが、
これも今後当会が取り組むべき課題として「依存症」があります。「依存症」の場合、多様な形がありますの
でそのすべてを一度に網羅することはできませんが、まずは「共依存」からはじめて行きたいと思っています。

 

 講演会


 記念すべき【はりまADDM 第1回講演会】につきましては、コロナ禍直前となる令和2年2月23日にかろうじて実施することができました。当日は未だ目に見えないコロナ禍の危機により開催そのものが危ぶまれていましたが、いざ本番となると…、予想をはるかに上回る参加者数の153名(スタッフ含む)に集まっていただき、まさに予想だにしない結果で大成功の基、無事に終えることができました。※この記録は会場(当会拠点会場)である「かこむ」の記録を乗り換えることとなりました。
下記に第1回講演会のプログラムをあげておきます。

 日時;2020.2.23(日)13:30~16:00(受付13:00)
 会場;かこむ1階  多目的 パフォーマンス スペース(たぱす)
 内容;第1部:『発達障害って何?』講師:応援ソングライター「yu-ka」(弾き語り&トークライブ)
    第2部:『私が歩いた凸凹道』講師:はりまADDM 代表「笑楽」(発達障害についての基礎講座)
    第3部:『当事者会の進む道』講師対談:yu-ka&笑楽(講師による対談;関西圏における当事者会について)
    その他①癒し処コーナー「タッピングタッチ&ハンドマッサージ」
       ②障害を持つアーチストによる作品展(絵画&書)
 以下は講演会の紹介として制作されたラジオ番組が放送された日の一覧です。
 📻ラジオPR出演;(OA)「谷五郎のはりま~るラジオ」by 【BAN‐BANラジオ】&【エフエムみっきい】
   (放送日)①1月23日(木)19:00~、②25日(土)9:00~【BAN‐BANラジオ】
        ③1月24日(金)13:00~、④24日21:00~ 【エムエムみっきい】
        ⑤1月25日(土)12:30~、【エムエムみっきい】
   (周波数)【BAN‐BANラジオ】86.9MHz
        【エフエムみっきい】76.1MHz

 当日は、講演会に先立って来賓あいさつとして、当時の「高砂市長」である『登市長』の御参加および
ご挨拶を頂くことができました。
また講演会会場の当該市である「加古川市」の『岡田市長』よりメッセージを頂くことができました。

 



 各種交流会

 当会では、当会内における会員内交流と他団体との交流があります。
 当会内における交流会では、主に飲食を伴う形の・新年会・夏の納涼会・忘年会等々行ってきましたが、最近のご時世ではいずれも自粛ということになり、現在では対面による食事会は行っていません。その分ZOOMを用いたオンラインシステムにより、オンライン飲み会を行う事でその役割を果たしてきました。
 また、飲み会の枠を超え、本年でいろいろと語り合える場として深夜におけるミッドナイトオンライン会を実施したことにより、会員通しの意見交換が容易になり、また一歩交流の場としての意義を深めることとなりました。
 他に、他団体との交流においてはまず他団体で運営をされておられる方々の参加を頂いたことにより
幅広い交流ができるようになりました。また、数名の会員で他団体における自助会への参加をさせてい
ただくことにより、関西における発達自助会のつながりとしても、より拡大することができています。
 その他、発達障害を中心とした施設(発達バー)への訪問により見聞を広め、現況における発達界隈
の情報を間近に受けることもできています。

 

 

 

 

 理事会

 当会における活動は当初、自助会を行う(開催する)ための準備段階となる運営会議が中心になりその活動を行ってきました。実はそれこそが充実した活動(会議)であったので、その後の有意義な自助会運営の基礎となっていました。
 そして、会を重ねるごとに核となる会員が増え会の活動もいや増して充実してきた中で、会の規約
も確かなる意義を踏まえた規約を作成するにあたり、運営会議の名称を「理事会」と改めて更なる高
みを目指してきました。
 その中で出てきた課題として、広く地域に根ざし当会をより深く認識していただくためにもやはり
“法人化へ…の声が上がり、この度当会も、それまで任意の私設団体から非営利組織法人(NPO法人)
化を目指すようになりました。

 


 以上、それぞれの活動報告をさせていただきましたが、今後も【はりまADDM】は、地域に開かれた新しい視点で活動する自助会として活動していきますので、より多くの人々に応援していただけることを願って、力を出していきますのでどうかご声援の程よろしくお願いいたします。